AV男優

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AV男優(エーブイだんゆう)とは、アダルトビデオに、主に性行為をする者として出演している男優の事。

目次

[編集] 概説

  • 俗にサオ師とも呼ばれる。AV女優が自身の経験と感性でもって、セックス時の無意識的反応を身体で表現する事で映像の主役になるものだとすれば、AV男優は性戯の流れをリードするのがその役目である。AVの主役が女優である以上、男優はその女優の性交時の反応を引き出す黒子に徹する事が求められる。よって見せるための性交をせねばならなく、そこには通常の性交から得られる快楽を伴わない場合もある。パッケージやパッケージ裏、キャストロールには男優の名前や顔が出ない場合が多く、又、女優の顔や体はアップで映されるが男優は顔だけがフレームからはみ出ているアングルが多い。アメリカのハードコアポルノが男優のあえぎ顔や射精の瞬間の表情までアップで映すのとは対照的である。
  • ルックスは作品によって求められるものが大きく異なるので人それぞれ。正統派の二枚目・性格俳優風・オタク風・中年・年寄りなど様々である。一般の作品では脱いだ時に体形が整い・適度に日焼け・比較的若い男性がよく登場するが、これとは逆に毛むくじゃら・禿げ頭・太り体形・脂ぎった顔・中高年などの特徴を持つ「キモ男」と呼ばれる男性を登場させた作品も人気がある。但し体力・体格は人並み以上のものが求められる。映像的にAV女優と合わせる必要があるため高身長は敬遠される。
  • 性交シーンに関しては実際に性器の挿入を行う場合と、行っているように見せる“擬似”の場合がある。現在では、ほとんどのアダルトビデオではコンドームを付けて挿入するのが主流。そして、射精直前に(視聴者には判らないように)コンドームを外して女優の顔や腹などに射精する。“擬似”の場合は偽の精液が使われる事があったが、現在では本物の精液を使うのが主流である。挿入している場合でも男優の射精不可能時には擬似精液が使用される。
  • 中出しには擬似の精液が使われる事が多いが、作品によっては本当に膣内射精をする事がある。例えば川奈まり子引退作品では、妊娠を狙って婚約者のAV男優による真性中出しが行われたが、その作品での受精・妊娠には失敗した。
  • 年に数百人がデビューしては消えていくAV女優と比べ、一流とされるAV男優は十数人である。

[編集] デビューから引退まで

  • AV男優は殆どフリーで、自らAVメーカーへの売り込みで始めるケースが大部分である。場合によっては知人の伝手で集められる。一見したところうらやましい職業であるため安易に応募する男性が多いが、特に顔を見せる男優の場合は写真選考や面接が非常に厳しい。
  • 稀であるがAV女優が所属しているモデルプロダクションに男優も所属している場合がある。
  • 男優友の会なるものが存在するらしい。
  • 当然のことながら性感染症の危険性も高いため、特に多忙の男優は皆常に性病検査を行っている。
  • 常にベストな仕事(射精)をするためのスポーツ選手並みの体調管理が必要で、いかなる女優とでも良いカラミが出来、撮影をスムーズに進行出来るようにするためのホスト並みの気配りが一流男優には要求される。
  • AV男優としての寿命は、人それぞれで、数作で消える者から20数年以上の者もいる。体力が衰えると男優から監督やスタッフに転じる場合が多い。
  • スタッフが撮影現場において監督に促されて半ば無理やりに男優の仕事をさせられる場合もある。この場合、初めは顔を写さないように監督との間で約束が取り付けられていたにもかかわらず、編集の段階でその配慮がなされず公にされてしまうパターンもある。性交中、顔を手で覆い隠し、カメラから遮ろうとしたり、妙におどおどした態度で被写体となっている場合など、その例であることが多い。家族友人に顔が知れ渡ったあとで、事の重大性を悟る例が多い。その後、開き直って賃金の良い男優になってしまうスタッフも見受けられる。

[編集] 男優の仕事

  • AV男優の報酬はAV女優と比べると格段に安く、通常1現場数万円、トップクラスの男優で現場によっては十数万円を受け取る場合もあるが普段は十万円に満たない。しかし人気男優は1日に2現場(ダブルと呼ばれる)をこなすのが普通であり、時には3現場(トリプル)をこなす強者もいる。専業で生活するためには数をこなさなければならないが、前述のようなそれだけの仕事を依頼されるのはごく一部のトップクラス男優に限られるため、AV撮影のスタッフ(カメラマン・照明・ADなど)を兼ねたり、アルバイト等で生計を立てている男優も少なくない。男女間の賃金格差が極端に大きく、性差別を指摘する向きもあるが、この主張は市場原理の説明で封殺されることがほとんどである(とは言いつつも女優のギャラも数時間1万円程度から1本数百万円など幅がある)。
  • 女優は男優を指名出来るが、男優が女優を指名できるケースはほとんどない。作品によってはオカマや人間以外の動物とカラむケースもある。
  • 撮影日数は短い時で約半日~3日、長い場合は1週間などで終わる。AV男優は一日数回の射精を数日間の撮影期間中続けるだけの体力と勃起力、そして、射精時にはある程度の精液量を出す事が求められる。
  • 顔に精液をかけるだけの汁男優もいる。汁男優は比較的手軽に募集されるが、報酬は数千円前後と小遣い程度である(射精に失敗すると無報酬となったり、射精回数によって報酬が変わる場合もある)。汁男の場合、実際に憧れの女優との性交を果たすことは出来ないにもかかわらず、低賃金で、且つ顔をカメラに晒し女優の蔑みや公衆の嘲笑を受ける覚悟をしなければならず、極めて対費用効果の少ない仕事である。しかしながらこのような地道な脇役の存在がAV業界を支えている事実にも目を向ける必要があろう。
  • 女優に責められるだけのM男優もいる。M男優は身体に縄跡やムチ跡がつくことを覚悟しなければいけない。また時には飲尿食便の能力も求められる。
  • スポーツ紙などで「AV男優募集・高額日払い・体育会系歓迎」などと募集されているものは大抵ゲイビデオの男優である。
  • 男優の仕事はまだまだ社会的な偏見が強く、時として様々な嫌がらせを受ける場合もある。清水大敬は(清水の項で詳述されているように)AV入りに至るまで複雑な経緯を辿った上に、当時はAV創世記であったために世間から多数の偏見をもたれ嫌がらせを受けたとインタビューで答えている(東良美季著『アダルトジェネレーション』)。他同書の中で、平本一穂・菅沼靖寿も「決して世間から認知される仕事ではない」「服を脱いで金を貰う仕事に違和感や後ろめたさを感じた事がある」と述べている。男優への偏見は、憧れの女優との性交を果たせることに対する嫉妬や憧憬によるという側面もあり、心理学的にはむしろこの特権を逆に誇ることで向けられた負のスティグマを転換していくことが可能である。
  • 雇用条件賃金格差社会的威信など男女間で形態が違う職種であることは間違いない。このようにAV界は性別による深刻な格差社会であることは社会問題として喚起して行く必要があろう。

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五十音順

[編集] 関連項目