日本プロ野球

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

日本におけるプロ野球とは、社団法人日本野球機構(NPB)の下のセントラル・リーグ(セ・リーグ)、パシフィック・リーグ(パ・リーグ)の2リーグ全12球団、他いくつかのリーグで行なわれるプロスポーツを指す。

目次


[編集] プロ野球球団

2008年現在の球団を示す。 過去に存在した球団・リーグについてはプロ野球チーム一覧参照。

[編集] 日本野球機構(NPB)

  • 「収容人数」:消防法上の定員、またはプロ野球開催時の定員。
  • 「平均観客数」:本拠地ホームゲームの1試合平均観客数(2008年)。クライマックスシリーズ日本シリーズの観客数は含まず。集計方法は球団ごとに異なる。
  • 「平均占有率」:本拠地ホームゲームの1試合平均収容人数比観客数の比率。
  • 保護地域は原則1球団に1都道府県に限り認められている。ただしオリックスと近鉄との合併の影響に鑑みた暫定措置として2005年から2007年度までの3年間に限っては阪神とオリックスに各2府県(大阪府・兵庫県)の保護地域が認められていた。

[編集] セントラル・リーグ(セ・リーグ)

球団名
保護地域
本拠地球場
収容人数
平均観客数
平均占有率
前年比
(%)
読売ジャイアンツ
Yomiuri Giants
東京都 東京ドーム
文京区
45,000 39,948 88.8% -1.2
東京ヤクルトスワローズ
Tokyo Yakult Swallows
東京都 明治神宮野球場
新宿区
35,650 17,802 49.9% -3.9
横浜ベイスターズ
Yokohama BayStars
神奈川県 横浜スタジアム
横浜市
30,730 15,694 51.1% -8.3
中日ドラゴンズ
Chunichi Dragons
愛知県 ナゴヤドーム
名古屋市
38,414 33,720 87.8% 1.6
阪神タイガース
Hanshin Tigers
兵庫県 阪神甲子園球場
西宮市
46,229 41,344 89.4% -5.3
広島東洋カープ
Hiroshima Toyo Carp
広島県 広島市民球場[1]
広島市
31,686 19,315 60.1% 23.2

[編集] パシフィック・リーグ(パ・リーグ)

球団名
保護地域
本拠地球場
収容人数
平均観客数
平均占有率
前年比
(%)
北海道日本ハムファイターズ
Hokkaido Nippon-Ham Fighters
北海道 札幌ドーム
札幌市
40,572 26,027 64.2% 2.2
東北楽天ゴールデンイーグルス
Tohoku Rakuten Golden Eagles
宮城県 クリネックススタジアム宮城
仙台市
22,187 15,959 71.9% 2.8
埼玉西武ライオンズ
Saitama Seibu Lions
埼玉県 西武ドーム
所沢市
35,655 19,633 55.1% 29.3
千葉ロッテマリーンズ
Chiba Lotte Marines
千葉県 千葉マリンスタジアム
千葉市
30,011 22,245 74.1% 2.8
オリックス・バファローズ
Orix Buffaloes
大阪府 京セラドーム大阪
大阪市
36,477 17,594 48.2% 11.4
福岡ソフトバンクホークス
Fukuoka SoftBank Hawks
福岡県 福岡Yahoo!JAPANドーム
福岡市
35,773 31,251 87.4% -2.5

[編集] ホームゲーム開催地

※2008年度。ホームゲーム数は72試合。
※球団と本拠地球場の省略名は、通称・公式略称・雅称。
※球団名の1文字/2文字省略は、NHKおよびスポーツ新聞でよく用いられるもの。
球団名 本拠地開催 地方開催
専用球場 試合数 試合数 開催都市(リンク先は使用球場)
巨人(巨) 東京ドーム 63 9 旭川1 札幌1 福島1 宇都宮1
富山1 金沢1 大阪2 松山1
東京ヤクルト(ヤ)( 神宮球場
(神宮の森)
65 7 秋田2 いわき1 ひたちなか1
長野1 松山2
横浜(横)( ハマスタ 65 7 神奈川県平塚1 相模原1)
山形1 福島1 長野1 北九州1 大分1
中日(中)( ナゴヤドーム 67 5 東海地方岐阜1 豊橋1 浜松1)
北陸地方富山1 金沢1)
阪神(神)( 甲子園 62 9+1 大阪9
倉敷1
広島(広)( 市民球場 66 6 中国地方福山1 尾道1 1)
北陸地方富山1 金沢1 福井1)
北海道日本ハム
(日)(闘士
札幌ドーム 59 8+5 東京8
北海道函館2 旭川1 釧路1 帯広1)
東北楽天(楽)(狗鷲 Kスタ宮城 70 2 東北地方盛岡1 福島1)
埼玉西武(西)(獅子 西武ドーム 68 4 さいたま1 前橋1 長野2
千葉ロッテ(ロ)( 千葉マリン 72 0  
オリックス(オ)(猛牛 京セラドーム 48 22+2 神戸22
東京2
福岡ソフトバンク(ソ)( ヤフードーム 68 4 九州地方北九州2 熊本1 宮崎1 )
※「」 : 準本拠地(非公式) ※野球協約上、専用球場と同じ都道府県内を除き、権利保護は受けられない。
※「地方名」 : 本拠地のある都市の地域密着の他に、周辺地方にも密着(地方密着)の傾向がある場合に記載(非公式)
  • 中日は、主な中日新聞系列の販売地(東京新聞の販売地域は除く)で開催。
  • 広島の北陸地方開催は隔年。
  • 横浜は、1軍本拠地球場のある横浜市と2軍(湘南シーレックス)本拠地球場のある横須賀市平塚市を中心に、神奈川県全域で地域密着を進めている。また、同球団の最初の本拠地であった下関で1試合開催する事を慣例としている。また、かつての春季キャンプ地であった静岡で年1〜2試合程度、主催公式戦・オープン戦を開催している。
  • オリックスは2006年は専用球場を神戸 スカイマークに変更していた。これは大阪ドームの運営会社の経営破綻(会社更生法申請)に伴い、特にポストシーズンプレーオフ日本シリーズ)に進出した場合の開催確保が困難になった時のための処置としている。但しレギュラーシーズンの試合数(大阪、神戸とも34試合ずつ)は変更しなかった。2007年は大阪に戻された。
  • オリックスと阪神のダブルフランチャイズは2007年限りで終了。
  • 阪神は10月以後の予備日とクライマックスシリーズ(1位、2位進出時)に関しては甲子園改修に付きスカイマークもしくは京セラドームを使用。
  • 埼玉西武が1位でクライマックスシリーズに出場する場合、10月17日の第1戦を埼玉県営大宮公園野球場で開催する。

[編集] 12球団の運営母体の業種

[編集] 独立リーグ

2004年に起こったプロ野球再編問題と四国アイランドリーグ(現四国・九州アイランドリーグ)誕生の影響もあって、当時は全国各地に独立リーグ構想が持ち上がった。中にはその後、ベースボール・チャレンジ・リーグの様に実現した独立リーグもあるが、残念ながらそのほとんどは資金面などの問題もあって実現までに至っていないものも多い。

[編集] 四国・九州アイランドリーグ

四国・九州アイランドリーグは、下記の6球団によって構成される。

2004年の創設当初の名称は「四国アイランドリーグ」で、四国地方4県で各1球団が加入して2005年シーズンを行った。2007年12月、福岡・長崎の九州地方2球団が新規加入したのに伴い、現名称に改称。2008年シーズンから6球団で公式戦を行っている。

[編集] ベースボール・チャレンジ・リーグ

ベースボール・チャレンジ・リーグ(略称・BCリーグ)は、下記の6球団によって構成される。

2006年の創設当初の名称は北信越ベースボール・チャレンジ・リーグで、新潟・信濃・富山・石川の4球団が加入して2007年シーズンを行った。2007年11月、群馬・福井の2球団が新規加入したのに伴い、現名称に改称。2008年シーズンから6球団(2地区制)で公式戦を行っている。

[編集] 設立構想のある(あった)独立リーグ

[編集] NPBの元選手によるプロ野球リーグ

プロ野球マスターズリーグは、NPBで現役を終えた選手によって、主にプロ野球のオフシーズンである冬季にリーグ戦を開催している。下記の5球団によって構成される。

  • 札幌アンビシャス
  • 東京ドリームス
  • 名古屋80D'sers
  • 大阪ロマンズ
  • 福岡ドンタクズ

[編集] 歴史

※全国規模の社会人スポーツリーグの日本第1号となった。


日本野球連盟・日本野球機構所属球団の変遷(シーズン中の変更のみ日付を記す)

[編集] プロ野球を取り巻く近年の事情

  • プロ野球は第二次世界大戦後より長きにわたって長嶋茂雄王貞治などの国民的人気を得た選手の出現などもあって、日本のスポーツの中でも高い人気を誇りながら試合の観客動員数を増やしてきた。
  • 1990年代に入り、フリーエージェント制度導入やドラフト制度の変更により選手年俸や新人獲得費が年々増大して億単位に高騰し、球団の経営を圧迫している。ただし、年俸高騰については過去に日本プロ野球界に大ダメージを与えた黒い霧事件のような八百長を防止する効果もあるので、一概に問題視はできない。
  • メジャーリーグへの選手移籍が容易になり、メジャーリーグで活躍する選手が注目されるようになった。しかし反面、メジャーへの選手流出が相次ぐことから「プロ野球界の空洞化」「日本プロ野球のメジャーファーム化」を危惧する声も多い。
  • パ・リーグ球団は全国放送のテレビ中継がセ・リーグ球団より大幅に少ないため、事業として苦しく、セ・リーグ球団に対して1リーグ制への移行や交流戦を希望していたが、協力を得られずにいた。2004年にパ・リーグの大阪近鉄バファローズは、チーム命名権の売却を希望したが、他球団の反対にあい頓挫し、ついには同じパ・リーグのオリックス・ブルーウェーブと合併を交渉するまでに至った。これは、かつて近鉄が消費者金融大手のアコムの社名ロゴをユニフォームに入れた時や、国際メディア企業でアメリカメジャーリーグのロサンゼルス・ドジャース買収歴もある豪ニューズ・コーポレーションが近鉄を買収するとの報道が流れた時、外資系企業や消費者金融業に嫌悪感を持つ読売新聞グループ本社渡邉恒雄会長が強硬に反対し、近畿日本鉄道本体の経営難もあって、自力再建を断念したためと言われる。また、ファンの地理的範囲が重なるセ・リーグの阪神タイガースに偏向する在阪マスメディアの報道も影響したとされる。この合併交渉を始まりとする出来事については、プロ野球再編問題 (2004年)を参照のこと。
  • 2004年石毛宏典により立案され、2005年に発足した四国アイランドリーグ(現・四国・九州アイランドリーグ)は、既存の日本のプロ野球リーグとは異なり地域に密着し野球競技の普及・活性化を目的として組織された。四国は日本でも屈指の野球競技の盛んな地域であり、また著名な俳人で日本において野球競技の紹介・普及に努めた正岡子規愛媛県松山市の出身である。(なお正岡子規が"Baseball"を野球と翻訳したとの説が一般に流布しているがこれは誤りで、本名の「升(のぼる)」に野球という文字を「の・ぼーる」と洒落て呼んだのが本当である。そして実際に「野球」と翻訳したのは中馬庚〈ちゅうまん かなえ〉である。)
  • 従来から各球団、日本プロ野球選手会などが行っていた少年野球教室に加え、高校球児に対してプロ野球選手がシンポジウム形式で技術指導等を行うという企画が始まっている。

[編集] プロ野球が抱える問題点

[編集] クライマックスシリーズ(プレーオフ)

このプレーオフ制度は2004年にパ・リーグに導入され、2007年からはクライマックスシリーズと銘打ってセ・パ両リーグで導入されたが、セ・パ各リーグ6球団中のシーズン上位3球団ずつが、シーズン首位と2、3位のゲーム差にかかわらず日本シリーズ進出の権利をかけてプレーオフを行うというシステムである。 今回のプレーオフ制度導入は、世界的にポストシーズンの試合が充実する傾向にあるのに沿った形であるが、消化試合を減らすために優勝決定に絡むカードを増やし、ファンの関心を集め、集客増やテレビ中継による収入増を図るというのも目的にある。プロ野球でもプレーオフを経験したパ・リーグの代表チームが、連続してセ・リーグの代表チームを圧倒したという事実が、プレーオフ制度の導入にとって追い風となっている。

一方、パ・リーグでの導入元年である2004年と2年目の2005年に2年連続でリーグ戦1位だった福岡ソフトバンクホークス(2004年は福岡ダイエーホークス)がプレーオフで優勝を逃したり、逆に2005年に西武ライオンズがシーズン勝率5割を割っていながら3位ということでプレーオフに進出したりと、レギュラーシーズンの価値が損なわれかねない結果も生じており、ファンの間ではプレーオフ制度そのものについて様々な賛否の声もある。

2007年のセ・リーグでの導入元年(こちらはプレーオフではなく、クライマックスシリーズ)では、読売ジャイアンツがリーグ戦1位、中日ドラゴンズが2位だったが、クライマックスシリーズで中日ドラゴンズが3位の阪神タイガース、1位の読売ジャイアンツを破り、日本シリーズでも北海道日本ハムファイターズを破り、クライマックスシリー