伊豆の踊子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
| 文学 |
|---|
| ポータル |
| 各国の文学 記事総覧 |
| 出版社・文芸雑誌 文学賞 |
| 作家 |
| 詩人・小説家 その他作家 |
『伊豆の踊子』(いずのおどりこ)は、川端康成の短編小説。1926年1、2月に「文芸時代」に発表され、同年金星堂刊。
湯ヶ島、天城峠を越えて下田に向かう旅芸人一座と道連れになった、孤独に悩む青年の淡い恋と旅情を描く。6回も映画化されている人気作品で、ヒロインの踊り子かおるは田中絹代から山口百恵まで当時のアイドル的な女優が演じている。
目次 |
[編集] あらすじ
主人公は、孤独になった事による、自己嫌悪と自己憐憫を癒すため、伊豆へ旅に出る。 旅芸人の踊子達と一高生という階級格差を超えた生身の人間同士の交流を通して、少年が人の温かさを肌で感じ、作品内にある「孤独根性」から抜け出せると感じるに至る。
[編集] 作品背景
作者が19歳の時の伊豆での実体験を元とする。 作者は幼少期に身内をほとんど失っている。2歳で父、3歳で母、7歳で祖母、10歳で姉、16歳で祖父が死去し、孤独となってしまった。
[編集] 挿話
川端は本作品を執筆するにあたり、湯ヶ島の旅館に四年半滞在して完成させた。ただしこの期間、彼は殆ど宿賃を払わないまま滞在しつづけたと言われ、川端の豪放磊落な一面が垣間見得る。
[編集] 映像化・舞台化
[編集] 映画
- 恋の花咲く 伊豆の踊子(1933年、松竹、五所平之助監督、田中絹代・大日方傳主演、白黒・サイレント映画)…初の映画化作品。
- 伊豆の踊子(1954年、松竹、野村芳太郎監督、美空ひばり・石濱朗主演、白黒映画)
- 伊豆の踊子(1960年、松竹、川頭義郎監督、鰐淵晴子・津川雅彦主演、カラー映画)
- 伊豆の踊子(1963年、日活、西河克己監督、吉永小百合・高橋英樹主演、カラー映画)
- 伊豆の踊子(1967年、東宝、恩地日出夫監督、内藤洋子・黒沢年男主演、カラー映画)
- 伊豆の踊子(1974年、東宝、西河克己監督、山口百恵・三浦友和主演、カラー映画)
[編集] テレビドラマ
- 伊豆の踊り子(1961年、NHK、小林千登勢・山本勝主演)
- 伊豆の踊り子(1973年、KTV、栗田ひろみ・小林芳宏主演)
- 伊豆の踊子(1992年、TBS、小田茜・萩原聖人主演)
- 伊豆の踊子(1993年、TX、早勢美里・木村拓哉主演)
- モーニング娘。新春LOVEストーリーズ1st story「伊豆の踊子」(2002年、TBS、後藤真希・小橋賢児主演)
[編集] テレビアニメ
[編集] 舞台
[編集] 関連事項
- 現在、踊子たちが通った道は「踊子コース」として散策できるようになっており、文学碑や文学博物館ができている。
- 東海自動車(現在は中伊豆東海バスのエリア)のボンネットバスの愛称に「伊豆の踊子号」が充てられた。
- 1981年(昭和56)より、国鉄(1987年よりJR東日本)‐伊豆急線・伊豆箱根鉄道線直通特急列車の名称に「踊り子」号の名称が充てられた。
- 2008年の集英社文庫の新装版では、同社刊の雑誌週刊少年ジャンプ、ウルトラジャンプで『ジョジョの奇妙な冒険』を連載している漫画家・荒木飛呂彦が表紙画を担当する事となった。
カテゴリ: 文学関連のスタブ | 川端康成 | 日本の小説 | 静岡県を舞台とした作品 | 日本の映画作品 | 野村芳太郎の監督映画 | 五所平之助の監督映画 | 1933年の映画 | 1954年の映画 | 1960年の映画 | 1963年の映画 | 1967年の映画