| 石田 えり いしだ えり
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澄田 信義 すみた のぶよし
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島根の名産に舌鼓を打って
石田 ロケのときは結構空き時間も多かったので、足立美術館の日本庭園に行ったり、おいしいものを食べたりしたんですよ。出雲そばもいただきました。
知事 こちらのそばはいかがですか。
石田 私、大好きです。今まで名前は聞いていたんですが、食べたのは初めてです。腰が強くて、そばの風味がいいですね。
知事 出雲そばはソバの実の皮を一緒にひくんです。それで色が濃く、風味も豊かなんですよ。
石田 そうですか。また、お茶が盛んだそうですね。
知事 江戸時代、松江に松平不昧公(まつだいらふまいこう)という文化を愛好し育てたお殿様がいらして、その頃から茶の湯が盛んになったんです。ですから和菓子もおいしいですよ。石田さんはお酒のほうはいかがですか。
石田 はい。強いですよ。(笑)
知事 それは頼もしい。島根は日本酒がうまい。特に大吟醸。きれいな水があり、いい米が出来ますからね。
石田 ええ、いただきました。とてもおいしかったです。そしてワインも。
知事 出雲大社の辺りはブドウの産地でして島根ワインの工場もありますよ。
石田 いろいろな特産があるんですね。
知事 ほかにもメロンに柿、ワサビ。江の川や高津川のアユ。そして島根和牛は全国でも引けを取りませんよ。ですから、海、湖、川、山それぞれの特色を生かした特産が県内各地にあり、春夏秋冬、豊かな自然の恵みを受けたいろいろな味が楽しめる。これは自慢できる点ですね。
石田 そういえば宍道湖のロケでは、水に腰まで入りました。ここでは何がとれるんですか。
知事 宍道湖は海水と真水が混ざる汽水湖で塩分は海水の10分の1ほどです。そのため魚種も豊富で、「宍道湖七珍」といって、シジミ、エビ、コイ、シラウオ、ウナギ、ワカサギ、スズキの郷土料理があり、特に冬にかけては格別ですよ。
近くなった島根
知事 島根県はとても細長い県でしてね。かつて西の方は石見の国、東の方は出雲の国、そして本土から離れた隠岐島は隠岐の国でした。この3つの国が一緒になり島根県が出来たんです。その石見地方にも、なかなか良い所がありましてね。
石田 そうですか。
知事 たとえば津和野。ここは鎌倉時代からの城下町で、や西周(にしあまね)の出身地としても有名です。城下町の風情を今に残しており、観光客も多いですよ。昨年7月には、出雲、隠岐に次ぐ県内3つ目の空港として石見(いわみ)空港が開港し、東京や大阪がますます近くなりました。
石田 私も仕事柄いろいろな所へ行きますが結構、旅が好きなんです。
知事 やはり仕事とプライベートでは違うでしょう。
石田 そうですね。旅は景色を楽しんだりするのももちろんですが、そこに住んでいる人たちと触れ合ったりすることが思い出になるわけで、仕事ではロケ地の地元の人たちと知り合えたりすることがいいですね。
知事 そういう意味では、今回はまた新しい出会いがあったのではないですか。
石田 ええ。それぞれのロケ地で、いろいろな人たちと話ができました。隠岐にも随分速く行くことができるんですね。
知事 隠岐には昨年4月から世界で初めてのディーゼルエンジンによる水中翼の超高速船「レインボー」が運航していまして、美保関町の七類から約1時間で行くことができます。
石田 思ったよりずっと近いですよね。
知事 そうです。また空港を利用すれば、出雲からですと、わずか30分です。細長く、離島もある島根県ですが、高速交通網が着々と整備されつつあるんです。
住みやすい地域の発展をめざして
石田 地元の人は便利になった交通網を利用して、海や川、山でレジャーが楽しめますね。
知事 釣り好きな人は楽しんでいるようです。
石田 うらやましい。
知事 ところが、そうした良い条件下にありながら、若者は都会に憧れますね。
石田 無い物ねだりですね。(笑)
知事 都会に住んでみて、やはり生まれ故郷はいいと気が付いてUターンしてくる若者もいます。
石田 私は熊本の八代の出身ですが、ふるさとにはいつもやさしい風が吹いていて欲しいと願っています。住んでいる人も時代も変わっていくのですから、本当に住みやすいということはどういうことなのかをよく考えた発展の仕方をしていってほしいと思いますね。
知事 確かにそうですね。近年人口が減り、若者が都会の大学へ行ったり都会で就職する。そうすると地方の活力がだんだん失われていく。島根のみならず、全国各地でそうした傾向が見受けられます。島根県でも、若者が地域にとどまれるように空港や高速道路の整備、企業誘致、あるいは大学の設置など定住対策を進めているところです。しかし、そのために良さが失われてはいけない。
石田 素晴らしい自然とか、人情、そういった住みやすさを失わず、いいものを残しながら発展することは難しいことですが、その気持ちが大切だと思います。
知事 そうそう、「釣りバカ日誌」のみち子さんも出雲大社の土産物屋が実家なんだから、石田さんにもぜひ、島根のファンになっていただきたい。
石田 それはもう、最初に来たときから。島根で映画の試写会があると聞いて、心からもう一度行きたいと思いました。今度は冬に来ようかなと思っています。荒々しい日本海を見ながら、おいしい魚をいただきたいですね。
知事 ぜひ、来てください。今日は本当にありがとうございました。これからもご活躍を。
石田 ありがとうございました。