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| ◆秋田市交通局・秋田温泉線(秋田駅〜蓬田上丁)/秋田県秋田市〜 |
043/2002.7.5乗車 |
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◆秋田駅にて。 |
五日間に及ぶ北海道旅行の帰り、往復の経路を自由に設定できる周遊きっぷの効力を発揮して、秋田市へ寄ってみることにした。目的は2005年中にも事業が廃止されるという「秋田市営バス」に乗るためである。昨夜は、夜行急行はまなすで札幌を出発、青森で奥羽本線の特急「いなほ」に乗り継ぐこと約3時間、定刻に秋田に到着した。首が折れてしまうのではないかと思うほど、がっくり頭を垂れて寝入っていたため、あまり時間は感じなかった。おりからの長旅の疲れからか、寝ていてもなんとなく苦しい状態で腰からが隣席の方にも傾いていたようだが、幸い車内はガラガラで迷惑をかけることは無かった。これでよく寝過ごさずに降りられたと我ながら感心する。しかし駅に降りても頭がぼーっとしており、しばらく改札前のベンチに腰をかけて放心していた。秋田市営バスに乗るというのは決めていたが、どの路線に乗って、どこへ行くかはまったく決めていなかったので、とりあえず情報収集といこう。駅前バスターミナルの案内所で路線図を所望すると、市営バスのものは置いていないとのこと。仕方ないので各乗り場にある案内板で行き先や時刻を確認するが、単に行き先を見てもピンとこない。なんせ秋田市内を動き回るのは今回が初めてだ。適当に複数の行き先を頭に叩き込んで近くのコンビニで地図を立ち読み(失敬!)し、沿線に何があるか調べてみる。そこでふと、同じ棚にあった東北の日帰り温泉を特集した雑誌を見つけたのでパラパラめくってみると、市内の、それも比較的近いところに「秋田温泉」なる日帰り施設があることに注目、しかもアクセスは市営バスときたから極めて都合がよく、乗る路線が決まった。感謝のしるしに、ファイト一発リポDを買ってグイッと一飲みし、バス乗り場へ戻る。 |
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さきほどの案内所で1日乗車券を購入すると、スクラッチ式の「一日のりほうだい乗車券」を渡された。市営バスと秋田中央交通に移管した路線に1日何回でも乗車できて820円なり。エリアの広さがイマイチ把握できないので高いか安いかは判断できない。乗車日、すなわち有効日である今日の日付を慎重に削って乗場へ歩く。秋田温泉線は10分〜20分おきに発車と、あんがい頻発している。ポールの前では、お年寄りを中心に結構な人数がバスを待っており、「秋田温泉」の行先幕を掲げたバスが入ってくると一斉に乗車口へ集まった。さらりと席が埋まった車内にはAMラジオが流れている。駅前ターミナルを出発した中型のバスは千秋公演を左に見ながら県道15号(秋田八郎潟線)を進み、JR奥羽本線をオーバークロスして「手形山崎」から左折して住宅地の中をゆく。時間帯によっては秋田大学の前を進む便もあるそうだが、乗っているバスは狭い路地みたいな道を右へ左へとちょこまか進路を変えながら進んでゆく。1回通っただけでは道を覚えられそうにない。「手形休下町」や「からみでん」など、特徴的なバス停を通過してゆくと、いったん外れていた県道15号へ復帰する。ところどころで道路の拡幅工事が行われており、狭くなったり広くなったりを

◆田んぼの中にある「蓬田上丁」。秋田温泉線の本当の終点。 |
繰り返している。窓から見える風景は昔ながらの建て込んだ住宅地から、ゆったりとした新興住宅地へと変ってゆく。道幅も格段に広くなった「秋田温泉入口」でお年寄りらが一斉に降りて車内は閑散となった。どうやら皆さん、僕と同じく日帰り湯目当てのようだ。とりあえず僕は先に終点まで乗ってしまおうと、座ったままやり過ごす。ここが終点かと思ったが、車内テープが終点を告げておらず、それにまだ数人が車内に残っている。新興住宅の風景は一瞬にして農村の風景となり旭川を渡った「漆川」でとうとう一人になった。行先表示は「秋田温泉」となっていたのだが、さっき大量下車のあった「秋田温泉入口」からだいぶ走っており、どうやら本当の終点は別の場所のようだ。終点に近いメジャースポットを行先表示にして、実はもっと先まで走るんよ!というケースは多々あり、これが路線バスの面白いところでもあり、厄介なところでもある。結局本当の終点は、旭川を渡り秋田道をくぐって、「秋田温泉入口」から1キロちょっといった「蓬田上丁」という、田んぼと小さな山に囲まれたなんでもない所だった。 |
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◆新藤田にて。 |
「蓬田上丁」はバスの転向場と県道沿いに民家が数軒、あとは田んぼがあるだけ。しかもそれなりにクルマが行き交う県道には歩道がなく、散策は早々と切り上げて引き返すことにした。「蓬田上丁」にはどうやら秋田温泉線とは別に、ここからもっと先まで行く「仁別リゾート公園線」も走っているようで、ちょうどその路線の秋田駅行がやって来た。さっきと同じような中型バスには5〜6人の乗車があった。このバスで道路の拡幅工事たけなわの「新藤田」まで戻って沿線の風景を眺め、撮影したあと、少し歩いてお目当ての秋田温泉へと向かう。途中、朱塗りというよりは原色の赤に近い色に塗られた鳥居が建つ稲荷神社へ立ち寄った。狛犬がジトッとにらむ。秋田温泉はお土産物やや歓楽街などがある温泉街という風な雰囲気はなく、住宅地の一角といった感じだ。駅前コンビニで立ち読みした本には、1軒の日帰り施設しか紹介されていなかったが、どうやら二軒あるらしく、駐車場を挟んで隣り合っていた。どちらにしようか迷ったが、本に出ていた「さとみ温泉センターりらっくす」の暖簾をくぐった。近くに建つホテルと同じ名前で、そこの源泉を使用している。実は秋田温泉の名は初めて知ったうえに、乗ったバスに温泉があれば「バスたび日記」のネタになるかな程度に考えていたので、あまり期待はしていなかったのだが、予想以上にいいお湯だったのでビックリした。温泉のことはよくわからないが、湯船に浸かると肌にまとわりつくようにヌメヌメしており、いかにも温泉らしい湯だったからだ。しかもかなり塩辛い。思わぬ発見である。
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◆新藤田にて。 |
湯は結構だが、温泉を出ると夏本番といった陽気にさらされ、火照った体に夏の太陽が容赦なく照りつける。このままだとこんがりロースト人間になってしまうかもしれないので(なるかっ)、タイミング良く現れた秋田駅行に飛び乗った。冷房が心地よい。一番前に座ってバスの通った経路を再確認する。駅に向かうにつれて少しずつお客が増えてゆく。一方通行の関係から、駅前付近では行きと帰りで若干経路が異なり、帰りはイトーヨーカドーの前、その名も「買物広場」に立ち寄る。ほとんどのお客はここで降りてしまった。時間帯にもよるだろうが昼下がりだと駅よりも、こうした繁華街に近いところが実質終点のようなものだ。このあと、ちょこちょこっと他のバスにも乗って一日券の元取回収に努めた。初めて秋田市内をまわってみたが、まだまだ魅力的なところはたくさんありそうなので、いつか再訪を果たしたい。なんたってさすがは「秋田小町」、美人が多いんだ、これが♪ |
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秋田駅前での乗場は西口のバスターミナルになります。公式HPでは、秋田駅と蓬田上丁の発車時刻がご覧いただけます。また、時間帯によって一部経路が異なります。市営バス全線に1日何回でも利用できる「一日のりほうだい乗車券」は、1枚820円です。秋田市営バスは現在、2005年での事業廃止に向けて、順次路線を秋田中央交通へ移管していますが、その移管路線にも乗ることができます。駅前案内所などで発売しています(車内では発売していません)。 |
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★秋田市交通局公式HP
http://www.city.akita.akita.jp/city/tr/mn/default.htm |