読売フォーラム
「いま、結婚の価値とは?」(@ニューピアホール 2005.9.10.Sat.)
結婚の価値なんて人それぞれだし。「こうだ」と言われても、 自分に当てはまらなかったりするし。
そう思っていたら、やっぱり結論は出ませんでした。
だけど、とっても楽しいフォーラムでした。
パネリストのメンバーのバランスがよくて、それぞれに違う価値観や環境があったので、そのメンバーの
あいだでも「私○○さんにお聞きしたいんですけど」なんて言い合ったりして。
安藤和津さんは、 物凄い封建的な家庭に育った奥田英二と結婚して苦労しつつも、やっぱり奥田氏を尊敬し、愛がある。石田氏は結婚して今の状態は殆ど「ノーコメント」(爆)、落合恵美子さん(京都大学大学院教授・社会学、女性学、家族史が専門)はとってもゆるやかな話し方で、「結婚は、なるべく気ままに」とおっしゃっていました。
詳しくは9月22日の読売新聞と、10月7日発売の婦人公論にて紹介されるそうなので、内容はそちらでご覧くださいね。とりあえず、こんな内容だったということだけ簡単にまとめました。
今は結婚を「しない」という選択がある。昔は結婚して子どもができてというのが幸せだったけれど、その幸せの基軸が変化している。しなくても幸せでいられる。それに、それほど好きな人が現れないようだ。いま若い人には、人を好きになるというイメージすらない。好きになるというのがどういうことか、わからないのではないか。
結婚というのは、実は人類史に沿っていない。結婚制度ができたのは、ごく最近のこと。だから不自然なのかもしれない。
今、結婚はマイナスと考える人が多い。みんな自分の立場を肯定して、大事にしたいのだ。結婚のデメリットとして、自由が奪われるという人が多い。確かに、我々はもともと自由な生活をしていない。僅かながらにも、いまある自由を、これ以上失うのはイヤだと考える。
結婚は恋愛じゃなくていい。夫婦は普通に話ができるだけでいい。
期待していたものを埋めていくのが結婚ではないかと思う。
結婚のメリットは、「心が広くなった」「忍耐を覚える」。そして、何も言わなくてもお互いがお互いを解り合ってると感じる(幸福な?)瞬間が、年に何回かある。
結婚は、「なるべく気ままに」がいいと思う。無理をしなくていい。共働きでも食事くらいは家族全員でしましょう、と子どもの学校で言われ、どうしようかと思ったが、皆が外で集まって外食すればいいことに気が付いた。
そんなふうに、柔軟に考えていけばいい。
恋愛に限らず、いま、なぜみんなこんなにうつろになってしまったのかと思う。若い人は人と競おうとしない。
日本はお上が作ったが、西洋は自分達 (生活している庶民)が作った。そして、どうすれば自分の幸せな結婚ができるか、自分で選んでいく。
そして、最後の皆さんのコメント。
安藤「私が今まで、1日に3度も4度も『離婚してやる!』と思いながらもやってこれたのは、やっぱり、愛かな。私には夫のような夢は持てない。そして夫が、私が持てないような大きな夢を叶えてゆく姿を見ているのを、私は幸せに感じる。これが変わらなければ、やっていけるのかな」
石田「僕は、これからみんな結婚しなくなっても、子どもが減っても、いいと思う。ただ!みんなが生き生きしていないのがとてもイヤ! 人間なんて、1人だと結局、どうしようもないゴミみたいなもんです。
だけど、人と出会うことによって、人は開けていく。そこに、人と出会う価値がある」
落合「人は結局、1人なんです。結婚しても孤独を感じる。だけど、それをマイナスに思わないで、それよりいい状態に持っていくことができるのだから、そういう出会いをしていきましょう」
そしてそして。
ちょっとこぼれ話?
落合さんから、あるお婆ちゃんに会った時のお話が出ました。
そのお婆ちゃん、100歳までに2度結婚したそうで子どもが1人いた。どちらの旦那さんのお子さんなんですか、と聞いたら、どっちの子でもねえ、と答えた。とても格好良く感じた。その子の父親には「3日でいいから結婚してくれ」と口説かれたんだ、という話には、会場もどよめきました。そしてすかさず石田さん、「
ああ、そう言えばいいのか! 3日でいいから結婚したい。いいですねえ」と、物凄い反応を示していました(笑)。
…これって、マディソン郡の世界だね。
また、最近ヨーロッパでは「結婚」と言わずに、「親密性」という言い方をする、という話にも、「いいですねえ、それ!『親密にならないか』。いいですねえ」と、食いついていました、石田さんたら(笑)。
そしてとっても印象的だった、落合さんのお話。
結婚の決め手は何だったのか、と安藤さんに聞かれて、相手の性格のことなども挙げられたのですが、極めつけはこれでした。「2人とも楽しいかな、と思って」。素敵じゃありませんか!? 自分も楽しいし、相手もなんだか同じように楽しそう。
まさに、幸福の基本的なスタイルでは。結婚って、どちらかが頑張るものじゃないなんて、なんかの歌を思い出しそうです。(…なんだったっけ…ああ関白宣言か(笑)。幸せはどちらかが苦労して繕うものじゃない。本当です)
ほかにも、経済状態の悪化が結婚しない(できない)人を増やしているとか、負け犬論争の話や、他国との比較や、専門的なお話もたくさん出て、大変面 白かったです。繰り返しになりますが、詳細はぜひ、各誌でご覧ください。
そして、私の意見を最後に。
雑誌を読んだり、こういうフォーラムで話を聞いたり、そして友だちの口からも、やっぱり、「結婚すると自由がなくなるし」とか「1人でも生活できるのに、これから他人と暮らすなんて煩わしいこと考えられない」といったことが聞かれます。
こうやって結婚を考える人って、本当に好きな人が、今はいないんだな、と私には思えます。もしくは恋愛をしていない、恋愛ができていない。
結婚って、自分が結婚したい時に出会った人とするものでしょうか。もしくは、恋人ができて、年齢的にちょうどいいし、こんなもんかな、と思ってするもの?
私は違いました。こっぱずかしい話をさらりとさせて頂きますが、私は大好きな人とつきあって、何度も何度もデートして、デートを重ねるたびに、もうサヨナラを言いたくないよ、毎日一緒のお家に帰りたいよ、と思って、結婚しました。これは私の方の場合で、彼の方は多分、まあ、オモロイ奴だし、そろそろいいか、くらいの気持ちだったと思いますがね(笑)。
結婚の理由って、そういうもんじゃないかなあと思います。あくまで、私は。
経済力のこととか時間の束縛云々と考える時点で、結婚はもう恋愛上にないですよね。頭で考えるただの人生設計になっている。それを大事と思う人は堅実だし、そうやって考えて結婚する人の方が多いのかもしれない。
でも。
例えば、実際にあった話をしますが、友達の友達が、夫の不注意で事故に遭い、子どもが死んでしまった。それがきっかけで離婚に至った。私の友達もやっぱり、同じことが起こったら、夫を絶対許せないだろうから離婚すると思う、と言っていた。
私は正直、これを聞いてびっくりしました。私なら…。同じことが我が家にも起こったら、私は夫がどれだけ自分を責めるかわかるから、私は責め(られ)ないと思う。そして、抱えきれないほどの不幸だからこそ一緒に持って歩いていきたい。そう思うのです。
こういうことって、例えば、リストラが今の離婚の理由の1位だそうですが、それにも同じことがいえる。
私は夫がリストラにあったところで、それを理由に離婚はしないだろうなあ。実際、リストラされてるし(といっても、現在のところ収入は前と変わらず、代わりに自営業になったせいで、老後が大変だろうなあという変化ですが)、困ったねえ、とは思ったけど、どうしようもないわねもう、別
れましょう、ということには、ならなかったしこれからも多分ならないでしょう。
愛だろ、愛! って話です。だから、安藤さんが、あれだけ文句を言っていても続いているっていうのが、よくわかります。
そしてどうやら、これだけ思える相手に出逢えることって、あんまりないんですよね。そういう人に出会って、結婚までできた自分が、本当に、いまだに不思議でなりません。私なんてほんとにぜーんぜんモテなかったし。
結婚を躊躇ったり、結婚をしない人って、こういうただ好きな気持ちを持つってことが、ないのかな、と思います、。それか、私のブログの方にも書き込みがありましたが、「男と女」でいるか「夫婦(家族)」になるかどっちと考えると結婚しない方が、という考えもある。
私は「ずっと一緒にいたいから」 を理由に結婚しました。
恋人になった時点で、彼は私の「すべてもの」で、今もそうだと感じます。私には彼しかいない、という、私の世界はすべて彼、という意味ではなく、「彼は私のすべてのものになった」という意味です。恋人であり、友達であり、兄であり父であり、世間であり、今は夫でもある。
好き、だから結婚する。これじゃないかなあ。基本的には。だって何かの条件が良くて結婚したら、その条件が崩れた時=離婚じゃないですか。
結婚の価値。私の持論は、やっぱり「2人でいられること」です。
将来の安心とか、そういった計算的なことじゃなく、単純に、好きな人と一緒に笑って楽しいから。それだけだな。
自由が奪われるって、頭で思うほどそうじゃないですよ。居心地が悪かっり不満があったら、そうならないようにしていこうと考えて、なんとかするもんです、人間て。そうでしょ?
結婚。語る前にまず、本気の恋愛いっぱいしようぜ! という結論かな。
偉そうなことを一方的に書きました。失礼。
sun.