今回は『めづめづ和文化研究所 京都』のご紹介。

 この「めづめづ」という面白い言葉は、「めづ」という古くからある動詞で、感動する、賞賛するという意味。また「愛ず」とも書くことから愛するという概念にも近いそう。めずらしいや、おめでとうの語源でもあるそうですが、全然知りませんでした。著者のお二人は「ダーリンは外国人」でおなじみ。

「めづめづ」では、日本伝統の文化をお二人が体験、そのあれこれをリポートして下さっています。漫画形式なので、どんな様子なのかがとってもわかりやすいのがいいですね。弓道、お茶、着物、精進料理、いけばな、香道などなど体当たりで体験! その世界での基本中の基本なのでしょうが、やっていなければわからない、知らないっといったことを、小栗さんが漫画とリポートで丁寧に伝えてくれます。トニーさんのエッセイは予備知識的な、体験してどうだったかなど、外国人という目線からということろもありますが、それが日本を客観視していて、とても参考に。このバランス、素敵なご夫婦ですよね。

 私は以前、フランスのアカデミー乗馬学校の授業に参加するといったお仕事をしたのですが、その際に弓道の時間がありました。何故?と思いましたが、この本でも書かれているように「上手くなればなるほど人ともあわせられる・調和の美が表現できる。」なるほど、その授業を体験させていただいた私は、感じました。馬術でも何名かと一緒に演技をするということがあります。その場合の皆との呼吸あわせにつながるし、なによりも弓道の「静」の中でじっと己の心を見つめることで自分自身の鍛錬場にもなるなと。そういった意味で馬術学校に、日本の弓道が取り入れられていたのです。めづめづの弓道のページはフランスにいた時の私の気持ちがよく思い出せるくらい、丁寧に描かれていたので、きっと他のページの伝えてくれていることは、もし自分がやっなにかしらの手助けになるのではないかと思いました。何かを始めたいと思っている方、お勧めです!


黒谷友香(くろたにともか)
黒谷友香(くろたにともか)1975年、大阪府生まれ。95年、映画「BOXER JOE」のヒロイン役で女優デビュー。その後、CM・ドラマ・映画・ 雑誌など幅広く活躍。主な出演作に映画では03年「魔界転生」、04年「クイール」、05年「SHINOBI」、06年「TANKA」など。趣味は乗馬、ガーデニング、読書。

めづめづ和文化研究所 京都

『めづめづ和文化研究所 京都』
小栗左多里/トニー・ラズロ著
情報センター出版局刊
定価:1050円(税込み)